3-3) 色のみに依存しない情報提供(オブジェクト編-2)

前項の「オブジェクト編-1」に続き、別の工夫点をご紹介します。

先ず、本店及び新館の場所を表したアクセスマップ<図1>をご覧ください。

このアクセスマップは、ぱっと見で場所が特定出来そうであり、とても見易そうなマップに見えますが、実は相当見難い地図であったということが、後々になって分かりました。

<図1>

日本には約350万人の色弱者がいると言われておりますが、その中で多数を占めるP型、D型の方々は、一般的に赤色と緑色の判別が容易に行えないため、イメージとして<図2>のように見えます。 (強度によって個人差がかなりあります)

<図1>と見比べてみてください。

<図2>

<図2>では、本来のアクセスマップの機能が果たせないことが、誰の目にも明らかでしょう。 本来、一番目立たせたい店舗所在地が、強調色の赤色によって、とても見難くなっています。 同様に、目印となるホテルや、駐車場などの文字の色を道路色と同じにしてしまったことで、周囲と同化してしまい、その役割を全く果たさないオブジェクトとなっていました。

これを改善したのが、<図3>です。

<図3>

基本的には、先にも述べたグレースケールで制作し、店舗の所在地が明確に分かるよう、色(強調色)だけではなく、色以外での識別も行ってみました。 目印となるホテルや駐車場などの文字も黒色として、建物とは明度差を付けた配色としてみました。

また、上図<図1>で別々となっていた星印と店舗名の記号同士を、あえて手書きの曲線で結び付けることで、他との差別化をしています。 (※きちんとした直線では、道路部分との区別がなくなる恐れもある)

これにより、例えグレースケールであったとしても、容易にその所在と特定できる情報となりました。

<図3>をグレースケールで見ると、以下の<図4>となります。

<図4>